糖尿病=食事制限が推奨されてしまう理由

食事制限糖尿病の患者さんで、肥満の方はそれほと多くはありません。

では、なぜ日本では、通り一遍に食事制限を推奨されるのでしょうか。

この原因として、アメリカ医学の影響が大きいと言われているようです。

日本人とアメリカ人では、体格一つとっても大きな違いがあります。肥満を判定する基準
であるBMI(体格指数=体重〈原〉を身長〈m〉で2回割って算出)でいうと、日本では
「25」が肥満ですが、アメリカ人は「30」です。身長160mの人で比べてみると、日本人
では64kg、アメリカ人ではおよそ77kgが肥満と判定されます。このように基準のゆるいアメ
リカで、大人の3人に1人が肥満です。日本人と肥満のレベルがまるで違うのです。アメリ
カ人の糖尿病患者は、力士のような巨漢ばかりです。この人たちは確かに食事制限が必要で
しょう。

このような違いがあるにもかかわらず、日本の医学は治療や診断基準に関して、その多くをアメリカの医学データに依拠しています。研究熱心な専門家ほどアメリカの医学論文をきちんと読み、それを臨床に反映させよ うとします。結果的に日本人には合わない、治療法や診断低率がつくられてしまうようです。

それに加えて、自律神経のバランスも日本人とアメリカ人では異なります。結論からい
うと、日本人は交感神経と副交聴神経がバランスよく働く「中庸」の体調であり、アメリ
カ人は副交感神経が過度に優位な「過剰リラックス」の体調です。

アメリカでは肥満治療に鎮痛剤の「アスピリン」を使います。これで交感神経を緊張させ
体の代謝(体内での利用と排出)を下げ、エネルギー消費を促してやせさせようというわけ
です。リラックス過剰のアメリカ人は、アスピリンを使って交感神経を刺激しても過度な交
感神経緊張状態には陥りません。むしろ、自律神経のバランスが中庸に近づくくらいなので
す。こうした体調ですから、食事制限をして交感神経を緊張させてもへこたれません。

もし、日本人が同じようにアスピリンで肥満治療を行ったら、交感神経の過緊張によって
体はとてももたないでしょう。食事制限によって生じるストレスの影響度も、日米ではまっ
たく異なりますから、アメリカ人の治療法を日本人に用いるのは無理があるのです。

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