妊娠糖尿病の原因と対策

妊婦■ 妊娠糖尿病は通常一過性の糖尿病

肥満でもなく、今まで血糖値検査でも基準値以下だったのに、妊娠中に糖尿病を発症してしまうケースが、近年増えてきているというのです。

妊娠中に初めて発見、発症した軽い血糖値異常で、一過性のもので「妊娠糖尿病」といいます。

糖尿病には、Ⅰ型・Ⅱ型・その他の特定の機序、疾患によるものと妊娠糖尿病という四つのタイプがあります。

妊娠糖尿病の場合、出産後には血糖値は正常にもとにもどってしまうものですが、注意しないとその後母子ともに糖尿病になる割合が高いといわれています。

※もともと糖尿病のある人が妊娠したときは「糖尿病合併妊娠」と言い、区別されます。この場合はそれまでの合併症が悪化する心配が加わります。

■ 妊娠糖尿病の原因

妊娠すると(妊娠20週以降)血糖値が下がりにくくなり「高血糖」状態になります。

その原因は、胎盤から出るホルモン(インスリン拮抗ホルモン)が血糖値を下げる役割を持つインスリンの効き目を弱めたり分解したりして受付けなくなるからです。

通常、すい臓からのインスリン量が約3倍に増えることで血糖値を上げないよう調整するのですが(すばらしい身体のメカニズムですね)、量が足りないというか増えない妊婦さんは高血糖のままです。

もともと肥満気味でインスリンの効き目の悪い人や、3800g以上の巨大児を産んだことがある人、親兄弟姉妹で糖尿病を患っている人などもなりやすいのです。

ここ数年「妊娠糖尿病」患者数が増加してきているのは、診断基準をより厳密にしたせいもありますが、現代の生活スタイルの変化、とくに

食生活食習慣が糖質や脂肪分の取りすぎなど偏りが原因で血糖異常をもっている妊婦さんも増えてきています。

また、高齢出産の影響もあると考えられます。

年齢とともに体内でのインスリン分泌能力も下がってきてますので、35歳以上の妊婦さんはリスクが高くなるからです。

■ 妊娠糖尿病の母体への影響

代表的なものは、早産、尿路結石、羊水過多症などです。

■ 妊娠糖尿病の治療法

妊娠糖尿病は、母体だけでなく胎児への影響を考慮しなければならないので、通常の糖尿病よりも厳しい基準で血糖値を下げることが必要です。

また、糖尿病の治療薬は、胎児に奇形を起こす可能性があるため、基本的には薬を服用せずに、食事療法で血糖値をコントロールするしかありません。

患者さんの7-8割は、軽度なので食事療法と適度な運動でで対応できるようですが、血糖値が非常に高い場合は、食事・運動療法とインスリン注射による治療もあります。

■ 心配しすぎて食べないのはNG!

だからといって、妊娠糖尿病を心配しすぎて食べないのもよくないのです。

モデルさんのようにスリムになりたいといって、ダイエットしてる人は多いですね。

じつは、日本で深刻な問題なのが妊婦が痩せすぎにより、低体重児が生まれるケースが増えていることです。これは将来の生活習慣病のリスクを高くしているのです。

生まれた時に2400g以下の女性は、2500g~3800gで生まれた女性よりも、妊娠糖尿病に6倍なりやすかったという。

胎児のころに栄養不足で、血糖値を下げるインスリンを産出する力が弱くなったのが原因といわれています。

ここでもバランスよい食習慣が大事であることがわかります。

■ 妊娠糖尿病で、出産後糖尿病になるリスクが20倍

妊娠糖尿病は、出産後は正常な血糖値に戻ってしまう人がほとんどですが、一度かかったら油断はできません。びっくりする数値がでています。

40歳で糖尿病を発症する女性は約1%、100人に1人程度ですが、この妊娠糖尿病を経験した女性だと約20%、つまり経験者5人に1人の割合で糖尿病を発症してしまうという調査結果がでました。

リスクが20倍になっています!

対策予防として、血糖値を定期的に検査して食生活や適度な運動をこころがけ、そして脂肪や糖質を取りすぎないようにコントロールすることが一番肝要です。

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